秘国決選;ケイコが支持率でカスティージョに肉薄
ペルー大統領選挙決選は、選挙戦が最後の1週間になり、激戦・接戦の様相を呈している。5月28日公表のDATUM模擬投票支持率調査では、左翼教師ペドロ・カスティージョ(51)42・6%、右翼政治家ケイコ・フジモリ(46)41・7%で、0・9ポイント差に詰まった。
30日には2度目にして最後の両候補の公開討論会が催される。その出来具合が投票動向に響く可能性がある。
DATUM調査は、「センデロ・ルミノソ」(SL=輝く道)の犯行とされている最近起きた16人殺害事件についての有権者の意見も対象にしている。
それによると、24%は「SLコマンドが決選ボイコットを促すためにやった」、22%は「SLがケイコに投票しないよう促すため決行した」、20%は「SLの犯行ではない」と答えた。この最後の回答は、事件陰謀説に立っている。
一方、VRAEM入りした陸海軍合同部隊は28日、現地に軍事基地を建設すると明らかにした。また現地住民の自衛組織を強化すると述べた。
▼元フジモリ大統領側近が不法献金を認める
日系のハイメ・ヨシヤマ元国会議長は、ケイコ・フジモリが国会議員だった2010~11年に、大統領選挙資金として750万ドルの現金を得たが、当時ケイコは伯建設会社大手オデブレシ―(オデブレヒト)から100万ドルを受け取っていたと、甥ホルヘ・ヨシヤマに語っていた。
検察は、ケイコは11、16両年の大統領選挙で決選まで進んだが、これら2度の選挙資金として出所の不確かな1730万ドルを集めていた、と見ている。ケイコはオデブレシ―から現金を受け取ったことを繰り返し否定してきたが、ヨシヤマ証言によって偽証の疑いが濃厚になった。
この事実は「反フジモリ父娘」で長らく論陣を張ってきたラ・ㇾブーブリカ紙が5月29日報じた。
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