ベネズエラが政治対話開始に3条件提示

   ベネズエラのニコラース・マドゥーロ大統領は5月26日、極右のフアン・グアイドー前国会議長ら反政府勢力が提案した政治対話について、ノルウェー政府の参加を受け入れると述べた。同政府は数年来、VEN情勢打開のため尽力してきた。

  だがマドゥーロは、対話開始の前提条件として、①(米国や欧州などによる)すべての対VEN制裁措置の解除②1月発足したVEN現国会および、現存するVEN統治体制の承認③在外VEN資産のVEN国庫への返還ーを国際社会に向けて提示した。

  トランプ前米政権が2019年1月、マドゥーロ体制打倒やVEN原油資源奪取のために傀儡として擁立したグアイドー派は、主として米国が接収した巨額のVEN資産を与えられて活動してきた。

  大統領はまた、この条件が守られれば、反政府勢力も11月21日の統一地方選挙に参加可能になると述べた。同選挙では州知事、州会議員、市長、市会議員が選ばれる。

  バイデン現米政権は、グアイドー派を持ち駒として維持している。欧州、ラ米保守右翼陣営など50週か国は、同派を支持している。米政府に同調する日本政府も支持の立場だが、マドゥーロ政権と外交関係は維持している。しかし両国間の外交交流は最低水準にある。

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