ムヒーカ元ウルグアイ大統領がカスティージョを支持

     ウルグアイのホセ・ムヒーカ元大統領(85)は4月21日、ペルー国民に向けてビデオ挨拶を送り、「ペルーの運命が懸かる」6月6日の大統領選挙決選では「進歩主義思想の持ち主」ペドロ・カスティージョ候補を支持するよう呼び掛けた。

  日本では「世界で最も清貧な大統領」だった人物として知られるムヒーカは、「開かれた精神を持つ社会主義者」にカスティージョ支持を訴えるととともに、「ペルーがフジモリ主義の方向に再び陥りかねない恐るべきジレンマに立ち向かうべきだ」と発破をかけた。

  ムヒーカはさらに、「闘ってきた多くの人々の名において、社会で最も忘れ去られてきた者を視野に入れている人々に連帯する偉大さと高潔さを持ってほしい」と強調した。

  また、「左右両勢力は南米の基本的問題や計画について話し合ってほしい」と前置きし、「これは古参の社会闘争家の願いだ。左翼は思想で一体化し、右翼は利益でまとまるという永遠の問題があるからだ。両派に話し合ってもらいたい。ペルーは今、そうすべき挑戦を受けている。ラ米の他の国々と同様に」と述べた。

  別の機会にムヒーカは、4月11日のエクアドール大統領選挙決選で2位に大差をつけて進出したアンドレス・アラウス候補が右翼財界人候補に接戦で敗れた最近の実例を挙げて、カスティージョに「この教訓に学ぶべきだ」と忠言している。 

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