米軍電子諜報機がベネズエラの軍事状況偵察  

   コロンビアのW放送(カラコル放送局所属)が4月15日伝えたところによると、米空軍の電子諜報機ボーイングRC135W機(1機)が12日、COLアラウカ州に飛来、VEN国境地帯での軍事状況を探っている。

  同機は米本土ネブラスカ州のリンカーン空軍基地に所属、空中給油を受けながら飛来。COL領内に展開したのは初めて。アラウカ州はCOL東北部にあり、VEN中南西部のアプレ州に隣接する。一帯はオリノコ、アマゾン両水系の大河が流れる密林地帯。

  アプレ州パエス市域内では3月21日ごろから、左翼ゲリラFARC(COL革命軍)の残党部隊などとFANB(VEN国軍)が戦闘。VEN人難民約6000人がアラウカ州内に避難しているという。

  マドゥーロVEN政権は、マイアミに司令部のある米南方軍、ドゥケCOL政権、ゲリラを含む準軍部隊が連携してのVEN不安定化作戦が遂行されていると指摘。ニコラース・マドゥーロ大統領は14日「全人民戦争戦略」を展開するとして、現地に民兵特殊部隊1000人を派遣した。

  COLは極右のアルバロ・ウリーベ元大統領の政権期に対米軍事関係を確立。ウリーベの腹心だったイバン・ドゥケが現大統領。同大統領とCOL国軍司令部が南方軍と協議、今回の電子諜報機が派遣となった。

▼FARC残党が内部対決

 VENアプレ州内での戦闘は、イバン・マルケスが率いるFARC残党の主流派と、ヘンティル・ドゥアルテらの分派の武力対決に起因する。ドゥアルテが4月18日、声明で明らかにした。マドゥーロ政権はFARC分派との話し合いの道を探っている。

▼エス―ス・サントゥリチが戦死

 コロンビア国防省は5月18日、ベネズエラ国境地帯での旧FARC分派同士の戦闘で、イバン・マルケス派のヌエバ・マルケタリアの幹部ヘスース・サントゥリチが死亡したと明かにした。サントゥリチは元FARC最高幹部の一人。 

   

  

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