ペルー大統領選挙決選は左翼カスティージョ優勢続く

   ペルー大統領選挙決選(6月6日)で政権の座を争う2候補の最新の支持率調査結果が4月25日公表された。自由ペルー党のペドロ・カスティージョ(51)は41・5%、人民勢力党のケイコ・フジモリ(45)は21・5%。教組幹部で民族派左翼指導者カスティージョが20ポイント差をつけた。

  ペルー研究所(IEP)が4月17~21日に18歳以上の有権者を対象に全国で1367人に意見を訊いた。白票・無効票は21・2%、未決定は13・5%だった。

  11日の第1回投票後3度目の調査だったが、いずれもカスティージョが優勢。カスティージョは遊説で、「国民が望まなければ新憲法制定はない」と言い始めている。選挙戦での公約は、地下資源国有化などを果たすため制憲議会を開設、憲法を起草し、国民投票で憲法を制定するというものだったが、姿勢はやや軟化した。

  一方のケイコは、「私が勝ったら、首相はフジモリ派以外から任命する」と約束した。財界や保守派はケイコを支持しており、ある著名な政党人は「ケイコはもはやフジモリ派代表ではなく、反共主義の代表だ」と指摘して、ケイコ支持を表明した。カスティージョを「共産主義者」に見立てているのだ。 

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