メキシコが南部国境での不法移民流入管理を強化

   メキシコのAMLO(アムロ)大統領は4月21日記者会見で、南部国境地帯での外国人移民の流入規制と流入児童保護を強化すると明らかにした。

  大統領は20日、南部国境州知事・市長との会合で、地元当事当局の意見を集約した。南部国境はグアテマラおよびベリーズとの国境を意味するが、多くの場合、グアテマラとの国境を指す。

  同国境地帯には移民流入管理のため国軍部隊が展開しているが、国軍と各州市当局は連携して対処してゆく。米国との北部国境地帯での移民対策と連動させてゆくという。

  今年1月、北部国境地帯タマウリパス州カマルゴ市内で小型トラック内から白骨化した不法移民19人の遺体が発見された。うち16人はグアテマラ人だった。AMLOは、「このような悲惨な出来事を繰り返さないため、移民管理を強化する」と説明した。

  現時点でメキシコ内には外国人未成年・児童が5300人保護されている。だが1人当たり平均5人の成人が同行しているため、計2万4000の不法滞在者がいるという。

  メキシコには3月、1万7500人が流入。昨年12月と比べ6000人も増えている。一方、米国には3月、メキシコ国境から17万2000人が流入、うち1万9000人は未成年・児童だった。 

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