「ラウールは癌」とスペイン紙報道

   キューバ共産党(PCC)のラウール・カストロ第1書記(89)は「食道癌、直腸癌、肝硬変に罹っている」。スペイン王党派系保守紙ABC(アベセ)が4月18日報じた。「カストロ体制に近い筋」が情報源という。

  ラウールは4月16日、PCCの第8回大会開会時に「中央委員会報告」をした際、その締めくくりに「第1書記を退く」と表明。大会最終日の19日、正式に退任し、政界から引退する。ABCは、そのタイミングに合わせて報じた。

  マイアミの西語テレビ放送「アメリカテべ」は18日、記事を書いたABC記者に電話インタビューする形で後追い報道した。そのなかでABC記者は、「ラウールは家族間でも政争に巻き込まれている」とし、「息子アレハンドロ・カストロ内務省大佐(55)と、元女婿ルイス・ロペスカジェハス革命軍少将(60)の対立の狭間にいる」と指摘している。

  ラウールは昨年、人前に長期間姿を現さなかったことがあり、その際、「癌説」が流れた。実兄フィデル・カストロは2016年11月、直腸癌で90年の生涯を閉じている。

  ABC紙によれば、ラウールは定期的に通院しているが、普段は生まれ故郷であるオルギン州ビラーンで静養することが多いという。ラウールは6月初め、90歳になる。


 

  

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