ル―ラがワクチン問題でG20会合開催を米大統領に訴え

   ブラジルのルイス=イナシオ・ルーラ=ダ・シルヴァ元大統領(75)は3月17日、サンパウロから米CNNTVのインタビューに応じ、ジョー・バイデン米大統領はコロナワクチン配分の公平性を保証すべきだと前置きして、米国にはコロナワクチンの余剰があり、それを必要としている国々に回してほしい、と述べた。

  ルーラはまた、ワクチンの公平な配分を巡る緊急G20会合を開くよう要請してほしいと、バイデンに訴えた。理由として、現役首脳でない自分は開催を呼び掛けることができないし、ジャイール・ボウソナロ伯大統領にはその気がないようだから、と語った。

  さらに、もし労働者党(PT)や友党が来年の大統領選挙の候補として私を推薦するというような状況になれば、私は拒否しないが、それはいまの優先事項ではないと強調。現在の最優先課題は、「この国を(コロナ禍から)救うことだ」と述べた。

  最高裁はこのほど、従来のクリチーバ連邦裁支所でのルーラを巡る訴訟を無効と判断した。今後、首都ブラジリアでの訴訟が大統領選挙公示までになければ、ルーラは出馬可能となる。出馬した場合、ボウソナロの再選は困難になるという世論調査結果がある。

  ブラジルのcovid19感染者は3月18日現在1160万人、死亡者28万人で、いずれも米国に次ぐ悪い数字だ。


  

  

 

 

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