ボリビア警察がアニェス元非合憲政権首班を送検

   ボリビア検察庁は3月12日、クーデター政権(2019年11月~20年11月)の首班だった非合憲暫定大統領ジャニーネ・アニェス、および、その元閣僚5人、軍・警察元高官4人に対する逮捕状を出した。容疑は、テロリズム、反乱、謀議。

      ★アニェス容疑者は13日未明、自宅で箱の中に隠れていたところ見つかり逮捕され、警察の拘置所に入れられた後、空路ラパスに護送され、検察の尋問を受けた。アニェスは黙秘権を行使したという。検察はアニェスと逮捕済みの元閣僚2人を正式に起訴した。 

  彼女は昨年11月、アルセ現政権が発足した直後、ブラジルへの逃亡に失敗。出身地のベニ州都トゥニダ―に留まり、監視下に置かれていた。

  軍人の容疑者は、クーデター当時、エボ・モラレス大統領に辞任を要求したウィリアムス・カリマン国軍司令官、フラビオ・アルセ国軍参謀長、セルジオ・オレジャーナ前国軍司令官、ユーリ・カルデロン国家警察長官。アルセは自首した。オレジャーナは昨年11月コロンビアに逃亡した。

 元閣僚は、大統領府相、内相、国防相、司法相、エネルギー相。元エネルギー相と元司法相は既に逮捕されている。

  クーデター後の虐殺事件などの責任をとくに問われている元内相アルトゥーロ・ムリージョと、元国防相フェルナンド・ロペスは昨年11月上旬、逸早く米国に逃亡した。

 アルセ政権は逃亡した容疑者については、国際刑事警察機構(インターポール)を通じて国際手配する。  

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