ペルー大統領選挙まで1カ月、突出候補なし

   4月11日実施のペルー大統領選挙(第1回投票)まで1カ月。9日公表された3月実施の最新の世論調査では、主要候補12人のなかで、伝統政党、人民行動党(AP)のジョニー・レスカ―ノ元国会議員(62)が支持率13%で1位になっている。レスカーノはティティカカ湖畔のプーノ出身の弁護士で、拠点はリマ首都圏。

 支持率2位は、ラファエル・ロペス=アリアガ(国民刷新)、ジョージ・フォーサイス(フォルシス=国民勝利)、ケイコ・フジモリ(人民勢力)が各7%。元サッカー代表チームのゴールキーパーだったフォーサイスは 昨年、高い支持率を示していたが、下降線をたどっている。

 ケイコはアルべルト・フジモリ元大統領の長女で3度目の挑戦。ロペス=アリアガは企業家。

 5位は、左翼勢力が期待するベロニカ・メンドサ(40)=拡大戦線=で6%。左翼潰しの動きがあり、また新自由主義路線がフジモリ施政下の1990年代から定着していることもあって、伸び悩んでいる。

 エコノミストのエルナンド・デ・ソトは79歳の高齢。5%で7位と低迷している。元大統領オヤンタ・ウマーラは1%で、振るわない。

 秘大統領の任期は5年だが、現政権期の5年はPPクチンスキ、マルティン・ビスカラ、マヌエル・メリーノ、現在の暫定大統領フランシスコ・サガスティと4人が、あたかもリレーのように大統領肩章を変則的につないできた。それは汚職絡みのクチンスキの失脚に始まった。

 有権者は7月28日(独立記念日)に発足する次期政権は堅実、堅固であってほしいと願っている。そこで、20年近く国会議員を務めたレスカーノへの期待が膨らんできた。

 調査では、支持する候補者未定21%、棄権・無回答が16%あった。突出した候補がなく、6月6日予定の決選実施は確実。だれが上位2候補になるか、今調査では判断し難い。 

▼ジョニー・レスカ―ノが依然優勢

 3月28日公表のペルー大統領選挙候補12人の支持率調査結果によれば、ジョニー・レスカ―ノが11・4%で依然優位を維持している。2~6位は次の通り。

 ラファエル・ロペス=アリアガ9・7%、ベロニカ・メンドサ9・6%、エルナンド・デ・ソト8・5%、 ジョージ・フォーサイス8・2%、ケイコ・フジモリ7・9%。


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