VEN国会ビル爆破未遂事件が発覚

    ベネズエラのホルヘ・ロドリゲス国会議長は2月5日記者会見し、米諜報謀略機関CIAの在コロンビア要員からそそのかされたVEN人元国会警備職員が国会施設を爆破しようと謀った、と明らかにした。

 容疑者リカルド=アルべルト・グリジェー=アルバレスは逮捕され自白したという。その「自白録音音声」が公表された。

 グリジェーは1月26日に爆弾事件を決行する手はずだった。爆弾は、カラカス市内中心部にある国会議事堂に付随する国会ビルの5,6両階で、そおには国防委員会などある。議事堂で本会議が開かれている時間帯を狙っていた。

 グリジェーは5000米ドルで犯行を請け負っていた。一般公務員給与がドル換算で月数ドルのVENで5000ドルは大金だ。

 キューバ諜報機関に支援を受けているVEN諜報機関はCIAコロンビア要員とグリジェーの関係を探知、容疑者逮捕に漕ぎ着けたもよう。

 ロドリゲス議長は、対VEN謀略を続けてきたイバン・ドゥケCOL大統領の関与は明らかだとして、その解明を要求した。

 VENでは1月5日、マドゥーロ政権の政党PSUV(VEN統一社会党)以下の政権党連合GPP(大愛国軸)が絶対多数の新国会が開会。トランプ前米政権が傀儡として支援していたフアン・グアイドー派が多数派だった旧国会はついえた。

 CIAが今爆破未遂事件に関与したとすれば、トランプ期か1月20日発足のバイデン現政権下でか、いつCIAが関与を決定したかが問われることになる。

▼グアイドー派の反国家行動を調査

 VEN国会の「反国家重大犯罪調査特別委員会」は2月5日、グアイドー前国会議長派による反国家行動に関する報告書を11日に提出する、と明らかにした。

 一方、パナマ政府は2月4日、パナマ駐在の「グアイドー派VEN大使」の外交官資格を1月8日に取り消した、と発表した。

▼FARC残党と戦闘

 VEN陸軍密林歩兵旅団は2月5日、オリノコ川に面したアマソニア州都プエルト・アヤクーチョ近郊で、COLゲリラ「FARC」(コロンビア革命軍)のイバン・マルケス司令率いる残党部隊の細胞部隊と戦闘、少なくとも死者6人が出ている。死者が兵士かゲリラかは公表されていない。

▼大統領がノルウェー代表と会談

 ニコラース・マドゥーロ大統領は2月7日、来訪中のノルウェー代表団と会談したと明かにした。同代表団はVEN政府・反政府野党間の対話仲介に尽力している。

▼グアイドーに交渉追放処分

 VEN会計検査院は2月23日、フアン・グアイドーら元国会議員20数人を15年間の公職追放処分にすることを決めた。

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