ボリビアが経済主権守るためIMFに融資突き返す
ボリビア政府は2月17日、軍事クーデターで生まれたアニェス前非合憲暫定政権が国際通貨基金(IMF)から昨年3月受けた融資を全額返した、と発表した。経済主権を守つため、また憲法条項に違反する融資をなくすため、と説明した。
中央銀行によれば、融資額は3億4670万ドルで、利子が加算されて3億5100万ドルになっていた。これをIMFに突き返した。
中銀は、この融資導入に関与した非合法暫定政権の担当職員らを取り調べる方向にある。
一方、ボリビア国会上院のアンドロ―二コ・ロドリゲス議長は18日、IMFから不要な融資を受けて利子、手数料などを支払わされ、国庫に損害を与えたとして、ジャニーネ・アニェス前非合憲暫定大統領を裁く方針を明らかにした。
アニェスは昨年11月、アルセ現政権が発足した後、ブラジルに逃亡しようと試みて阻止され、出身地のベニ州に留まり、監視下に置かれている。
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