ベネズエラが欧州連合大使に出国求める

    ベネズエラのホルヘ・アレアサ外相は2月24日、欧州連合(EU)のイザベル・ブリリャンテ=ペドロ―ザ大使(ポルトガル人)に直接、「好ましからざる人物」と言い渡し、72時間以内の出国を求めた。

 VEN国会は23日、同大使を「好ましからざる人物」と決議、政府に対処するよう要請していた。論拠は、国連憲章53条の「安保理の承認なしに強制的措置をとってはならない」という規定。一方的「制裁」は、これに反する。

 EUは、主としてトランプ前米政権の米国がマドゥーロVEN政権に対し発動してきた約450種の「制裁」に概ね理解を示し、EU独自に55種類の「制裁」を科してきた。最近では、昨年12月のVEN国会議員選挙絡みでVEN人19人に「制裁」を科した。

 米国は「平時の戦争手段」として「制裁」を盛んに用いてきた。EUはそれに倣っている。社会主義キューバは、ケネディ政権に経済封鎖を仕掛けられて以来、60年間もその状態が続いている。これを玖側は「経済戦争」と呼ぶ。

 アレアサ外相はまた同日、EUに加盟する西仏独蘭4ヵ国の駐VEN大使に抗議書を手渡した。

   VENは昨年6月29日に同EU大使に国外退去を求め、7月1日、撤回したことがある。理由は、「対話の可能性に道を開くため」だった。

▼EUが報復

 EUは2月25日、EU駐在のクラウディア・サレルノVEN大使に「好ましからざる人物」と言い渡した。同大使はベルギーとルクセンブルクを兼轄している。

▼暗殺作戦参加者85人逮捕

 タレク・サアブVEN検事総長は2月25日国会で、昨年5月3日のVEN上陸「ㇸデオーン作戦」に参加した容疑者114にんのうち85人を逮捕した、と明かにした。米国人を含むその全員が自供したという。

 同作戦はマドゥーロ大統領拉致ないし殺害を狙っていた。トランプ前米政権、ドゥケ・コロンビア政権などが関与していた。巨額の賞金が懸けられていた。 


 


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