茂木外相が、日本はグアイドー派支持と表明

  スペイン国営通信社EFEが12月4日報じたところでは、茂木外相は同日東京でEFEの質問に答え、日本はVENに民主化努力を費い続き要請するとともに、フアン・グアイドー「暫定大統領」を支持すると表明した。

 日本は、グアイドーを傀儡として擁立したトランプ米政権の圧力を受け2019年に「グアイドー支持」を表明した。だが「グアイドー政権」を承認してはいない。

 しかし国連は19、20年と2回続けて「VEN代表権はニコラース・マドゥーロ大統領の政権にある」と決議している。「国連外交」を重視する日本にとり、「グアイド―支持」は国連決定にそぐわないと言えよう。

  一方、VEN新国会は1月5日開会するが、これに先立ち政権党連合の統一会派「祖国ブロック」は4日、国会議長にホルヘ・ロドリゲス情報通信相を選んだ。

   ロドリゲスは昨年12月6日の国会議員選挙で政権党PSUV(VEN統一社会党)の選対本部を務めた。妹はデルシー・ロドリゲス副大統領。兄妹は、ニコラース・マドゥーロ大統領の側近中の側近。

  第一、第二副議長には、それぞれイリス・バレーラ(PSUV)、ディダルコ・ボリーバル(PODEMOS=社民主義党)が選ばれた。

  昨年まで制憲議会(ANC)議長だった実力者ディオスダード・カベ―ジョ議員(元国会議長)は「祖国ブロック」代表になる。

▼茂木外相がラ米4か国訪問に出発

  茂木外相は12月4日、メキシコ、ウルグアイ、アルゼンチン、ブラジル4か国歴訪の途に就いた。10~13日にはブラジルからセネガル、ナイジェリア、ケニアのアフリカ3国を歴訪する。

▼トランプ政権はグアイドー承認継続

  米財務省は4日、トランプ米政権が2019年1月に擁立した傀儡の、フアン・グアイドー現国会議長(21年1月4日任期切れ)を「暫定大統領」として承認する政策を継続すると発表した。この虚構は20日に発足するバイデン新政権の下で覆される可能性がある。

  一方、ワシントンポスト紙は3日、グアイドーはVEN在外資産4000万ドルを不正に私した、とする調査報道記事を掲げた。 

  バイデン次期大統領の政権移行チームは、接触を試みるグアイドーの申し出に回答していない。

  

コメント

このブログの人気の投稿

ラ米学徒、久保崎夏の思い出

『ホンジュラスに女性大統領誕生』公開のお知らせ

メキシコ外相が「メリダ計画」終了を宣言