亜国タンゴダンスの巨匠JCコぺスが死去

    アルゼンチンタンゴのトップダンサーの名声を70年近く維持したフアン=カルロス・コぺスが1月15日、コロナ疫病COVID19 により死去した。89歳だった。

 ブエノスアイレスで1931年に生まれたコぺスは少年時代、タンゴ好きの祖父の影響で、ミロンガとタンゴに魅せられた。電気技師の道を志したが1945年ダンサーとなり、20歳だった1951年、首都ルナパークでのタンゴコンクール踊りの部で優勝、「エル・メホール・バイラリン」(最高の踊り手)となった。

 踊り相手のマリーア・ニエベスとは結婚・離婚を繰り返したが、長らく踊りのパートナー同士だった。1990年代、私(伊高)は東京で両人にインタビューした。その内容は別途紹介したい。「踊りは4つの足で描く芸術だ」と言っていた。

 「タンゴ舞踊ほど創作的で個性的なものはない。電脳時代の現代は画一的過ぎる。それは丹後には合わない」という言葉も心に残った。

 コぺスは、オスバルド・プグリエセ、フランシスコ・カナロ、アストル・ピアソーラら巨匠の楽団で踊り、世界各地で名声を博した。踊りの振り付け師としても活躍した。

 高齢のため2015年に現役を引退。17年ごろから体調を崩し、昨年末にCOVID19 に冒された。

★LATNA電子版「ラ米乱反射電子版」に本日1月18日、コぺス・ニエベス組にインタビューした記事が採録掲載されました。御覧ください。

 

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