米国目指す中米難民、グアテマラで足止め食らう
米国入国を目指すホンジュラス人ら難民7000~8000人がホンジュラス・グアテマラ国境地帯で難渋している。一行は隊列を組んで15日ホンジュラス西部からグアテマラ東部に越境したが、グアテマラ警察部隊により17、18両日、行進を阻まれた。
ホンジュラス人のうち約2000人はホンジュラスに追い返されたが、他は散開し、グアテマラおよびエル・サルバドール領内に留まっている可能性がある。
難民は、経済苦、暴力、コロナ禍を逃れ、豊かな暮らしを求めて米国行きを志すが、今回の難民群は、難民や移民受け入れに厳しく対処してきたトランプ政権が終わり、リベラルなバイデン新政権が1月20日に発足する時期を捉えて組織された。
トランプ政権はメキシコ、および「中米北部三角形」(グアテマラ、エル・サルバドール、ホンジュラス)と協議の上、グアテマラで難民を食い止める政策を定めた。だがグアテマラとしては、大量の難民を長期間収容する余裕はなく、今回のように実力で難民を追い返さざるを得ない。
バイデン次期政権が、中米とメキシコ経由で陸路米国入りを目指す難民群に対し、どんな政策を打ち出すのか、メキシコ、中米、カリブ、南米北部諸国は強い関心を抱いている。
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