ちくま学芸文庫『大航海時代』昨日お目見え
なぜ欧州と、その延長にある米国が500年に亘って世界を支配してきたのか。その謎を解くカギは、ルネッサンスと「大航海」にある。それらのお陰で欧州は「新世界アメリカ」を奪取することができた。
地球が丸いことを証明し、新世界の富を我が物とし、世界の大洋の航海権を握った欧州が世界を支配するのは、後戻りできない成り行きだった。
古代グレコローマン時代からルネッサンス期までの欧亜の交流の結果として、欧州人を「新世界」に到達せしめ、それが世界覇権に繋がったのだ。
この壮大な歴史を描いたボイス・ペンローズの大著『大航海時代 旅と発見の二世紀』(荒尾克己訳、1985年、筑摩書房=絶版=)が、「ちくま学芸文庫」としてよみがえり、12月10日、発売された。780頁、厚さ2センチ5ミリ、本体価格2000円。
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巻末に、「欧米を世界支配に導いた歴史」の明暗を考える、と題した解説があります。私伊高が書きました。「なぜラ米が生まれたのか」を考える基になるのも本書です。ご一読をおすすめします。
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