キューバが通貨一本化後最初の予算公表

  キューバ政府は12月17日、2021年度国家予算を公表した。21年元日に実施される国内通貨一本化後、最初の予算となる。24ペソ=1米ドルで計算される。

 歳出は3748億4610万ペソ(約156億1858万ドル)、歳入2912億5910万ペソ(同121億3579万ドル) で、835億8700万ペソ(同34億8279万ドル)の赤字。

 社会計画・社会サービス予算は262億6300万ペソ。公務員給与が 735億100万ぺソ。

 この予算は、16~17両日開かれた立法機関ANPP(人民権力全国会議)本会議で決定した。エステバン・ラソANPP議長(兼国家評議会議長)は閉会演説で、「今日、国民の団結と愛国主義が極めて重要だ。我々は玖社会に亀裂を生じさせようとする者を放置しない」と述べた。

 20年度経済は11%縮小し、食品をはじめ生活必需物資の欠乏への国民不満が高まっている。そんな状況の下、「サンイシドロ運動」(MSI)という若手芸術家らの反体制運動がいつになく影響力を増している。

 同議長はMSIなどを念頭に置いて発言したもので、「<ウジ虫のような者たち>や反革命派を容認すべき理由はない。彼らには革命法制を適用せねばならない」と強調した。

▼来援前半までCUC使用可能

 政府は12月28日グランマ紙上で、2021年前半に限って兌換ペソ(CUC)を使用できる店舗群を発表した。CIMEXと、ティエンダス・カリーベの店舗で、かなり多い。   

 

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