ラ米・カリブ経済は7・7%縮小とCEPAL発表  

     国連ラ米カリブ経済委員会(CEPAL、本部智サンティアゴ)は12月16日、域内の経済状況について報告。コロナ疫病COVID19により、全域の経済(総GDP)は今年7・7%縮小するが、これは統計を取り始めた1900年から120年間で最大の数字だ、と指摘した。失業率は539万人増えて、10・7%に達した。

  ラ米・カリブ(LAC)の総人口は6億2600万人で世界人口の8%だが、コロナ感染者数1420万人は世界の20%、死者47万5000人は30%に達している。感染者数最悪上位15カ国には、伯亜COL墨秘の5カ国が名を連ねている。 

  CEPAL加盟33カ国中、最悪の経済後退を示しているのはベネズエラで、実に30%に及ぶ。次いで、セントルシーア26・6%、アンティグア&バーブーダ18・3%、バルバドス16%、ベリーズ15・5%、ドミニカ15・4%、セントキッツ&ネヴィス15・1%、バハマ14・5%と、大カリブ地域の英連邦加盟7カ国が続く。

  カリブ諸国は美しい海が売り物の観光産業が経済の柱だが、コロナ禍で打撃を受けた。

  バハマの後は、ペルー12・9%、グレナダ12・6%、パナマ11%、亜国10・5%、メキシコおよびエクアドール)9%、エル・サルバドール8・6%、キューバ8・5%、ボリビアおよびホンジュラス8%、コロンビア7%、チリ6%、ドミニカ共和国5・5%、ブラジル5・3%、ウルグアイ4・5%、ニカラグア4%、ハイチ3%、グアテマラ2・5%、パラグアイ1・6%。

  一方、IMF(国際通貨基金)は、LACの経済規模縮小は8%と予測している。

  CEPALは、2021年の域内GDPは3・7%程度上向くと予想している。コロナ禍がなければLAC経済は今年1・3%成長する、と見込まれていた。IMFは来年のLAC経済成長を3・6%と予測している。

  なおLAC全域の失業者増大数は、労働市場から離れた者を加えれば3120万人に達する。 

▼キューバ政府は「11%縮小」と発表

 玖政府は12月16日、2020年のGDPはコロナ禍、米国による経済封鎖強化などで11%縮小したと発表。21年は6~7%の成長が予想されるという。  

  

  

  

 

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