赤道国内相が国会により解任さる

     エクアドール(赤道国)国会は11月24日、マリーア=パウラ・ロモ内相を「職務怠慢」を理由に不信任決議を採択、内相は解任された。国会(定数137)は、賛成104、反対18、棄権12、不参加3で可決した。後任にはパトゥリシオ・パスミーニョ警察将軍が就任した。

  内相不信任決議に至る過程は、昨年10月、レニーン・モレーノ大統領が燃料補助金廃止を含む緊縮財政政策を打ち出したのに始まる。モレーノ政権は、対外債務返済と経済再建のためIMF(国際通貨基金)から融資を受けるのと引き換えに、緊縮財政政策を受け入れた。

  ところが日ごろ生活苦に苛まれている庶民が怒り激しい反対運動を展開。これに対しロモ内相は警察機動隊を出動させ厳しく弾圧、国軍にも治安出動を求めた。その結果、死者11人、負傷者1340人、逮捕者1192人が出た。負傷者には催涙弾の直撃で片目を失った者11人が含まれている。

  赤道国では来年2月7日、大統領、国会議員らを選ぶ総選挙が実施される。モレーノ政権は厳しい選挙戦を迫られている。

  

 

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