ベリーズのジョン・ブリセーニョ新首相が就任

  中米のベリーズ(旧英領ホンジュラス)で11月12日、人民連合党(PUP)党首ジョン・ブリセーニョ新首相が就任した。任期は4年。同党は11日実施の国会下院(定数31)議員選挙で26議席を得て圧勝、政権交代を果たした。

 これまで政権にあった連合民主党(UDP)は5議席で惨敗、野に下った。主要産業は観光、農業、水産業だが、コロナ禍COVID19で観光はとくに打撃を受けた。経済規模は16%縮小を余儀なくされ、これがUDPに響いた。

 ベリーズは1981年に英国から独立、英連邦に加盟。人口は40万人。面積は四国程度。メキシコとグアテマラに隣接、カリブ海に面している。

 スペイン植民地時代はヌエバ・エスパーニャ(新スペイン、現在のメキシコ・中米地域)内のグアテマラ領に属していたが、武力で英国に占領され、英植民地から独立した。

 この歴史的経緯からグアテマラとのべリーズ領有権問題があり、未解決のまま。だが1991年にグアテマラはベリーズを承認。英駐留軍は94年に撤退。ベリーズは2000年、中米統合機構(SICA)に加盟、中米の一員として認められた。   

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