モラレスが政治基盤のチャパレ―に帰還

  エボ・モラレス元ボリビア大統領は帰国3日目の11月11日、政治基盤のコチャバンバ州都コチャバンバ市郊外のチャパレ―市に到着。市郊外の国際空港滑走路での歓迎大集会で演説した。

 先住民ら数万人が滑走路を埋め尽くし、スコールに見舞われながら1時間余り、モラレスの帰還演説を聴いた。カラカスに本局を置く多国籍テレビ放送「テレスール」が中継した。

 モラレスはMAS改革政権の復権を強調するとともに、1年前のクーデター直後、暗殺される危機に直面していたことや、チャパレ―空港をメキシコ政府機で辛くも離陸できたことなど「出ボリビア」時の出来事を語った。

 アルバロ・ガルシア=リネラ元副大統領はモラレスに促されて演説。「この空港を発つ時、ボリビアの土を一握りつかんで国旗にくるみ携行した」と逸話を明し、「母なる大地」と共に亡命生活を送ったことを語った。その土をモラレスに渡し、モラレスはそれをチャパレ―の大地に還した。

 壇上にはエクアドール(赤道国)からの来賓、「先住民連盟」(CONAIE)のハイメ・バルガス議長と、ラファエル・コレア前大統領派の大統領候補アンドレス・アラウスも並び、発言した。アラウスは「希望のための連合」(UNES)から出馬、当選を目指している。

 チャパレ―は、コカ葉の一大生産地。モラレスはコカ葉生産農民組合連合会を足場に政界入りし、大統領まで上り詰めた。

 【余談だが、私(伊高)はチャパレ―の事務所でモラレスにインタビューしたことがあるが、モラレスの背後には、コカ葉で作ったチェ・ゲバラの肖像が掲げられていた。】 

▼モラレスの弁護士が検事総長に就任

 ルイス・アルセ大統領は11月12日、ウィルフレド・チャベス元内相を検事総長に任命した。チャベスはエボ・モラレス元大統領の弁護士も務めた。


 

 

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