ホンジュラス<不法移民>が米国目指すも、トランプ派戦略か
米墨国境を目指すオンドゥーラス(ホンジュラス、HON)人約2000人がグアテマラ国境地帯で足止めを食らいつつも入国しているが、この動きには、11月初めの米大統領選挙で劣勢のドナルド・トランプ大統領への<援護射撃のための動員>との見方がある。「中米人の国境殺到」は、不法移民取締りを叫んできたトランプに有利に働くと考えられるからだ。
メキシコのAMLO大統領は9月2日、HON北部にある同国最大都市「サンペドロスーラで2000人の移民キャラバンが組織された」と述べ、1カ月後に迫った米大統領選挙との関連を示唆した。2018年の米中間選挙直前にも同様の動きが見られた。
グアテマラ軍と警察は国境地帯でHON人一行に対処しているが、一行は約1000人ずつの2集団に別れ、一方はグアテマラ北部、もう一方は首都グアテマラ市に向かおうとしていると明らかにした。
コロナ疫病状況下にあるため、グアテマラのアレハンドロ・ジャマテイ大統領は、「流入したHON人は感染源になる可能性があり、HONに送還する」と口にしている。だが右翼のジャマテイはトランプと親密で、本来ならば「不法移民殺到作戦」に乗ってもおかしくない。真意は不明。
一方、墨保健当局はコロナ感染の懸念を表明し、HON人集団が領内に入ったら取締まると公言している。しかし、トランプが折しもCOVID19に感染し入院するちは皮肉極まりない。
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