ニカラグアで「サイバー犯罪取締法」成立

  ニカラグア国会は10月27日、「シベルデリートス(サイバー犯罪)特別法」を賛成70、反対16、棄権4で可決した。「国家の安全を脅かす場合」には最高10年の実刑が科せられる。

 虚偽情報、意図的誤解曲解情報などを「ニュース」であるかのように流し、国民を間違った行動に走らせたり、不安がらせたりする者の個人・集団電子メディアによる通信は、電気通信・郵便庁によって3カ月間凍結され、その間、同庁、検察、警察は凍結された通信を捜査することができる。

 反政府メディア、フリージャーナリスト組織、野党などは、政府批判を封じ込めるための「猿轡法」だと猛反対し、多選を続けるダニエル・オルテガ大統領と政権党FSLN(サンディニスタ民族解放戦線)を非難してきた。

  次期大統領選挙を含む総選挙は2021年11月7日に予定されており、それに向けてFSLN政権が反政府側に対し一層攻勢をかけるための法整備と、反政府側は受け止めている。  

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