墨大統領がNYTを批判し今年の送金収入は400億ドルと指摘

   墨西哥のAMLO大統領がNYT紙の「倫理と職業意識」を批判した。同紙はこのほど、コロナ疫病COVID19により在外メキシコ人からの今年の送金は激減する見込み、と報じた。これに対し大統領は10月9日の定例記者会見で、「送金は過去に例を見ないほど増えており、年末には400億ドルに達するもよう」と反論した。

   AMLOは、ほとんどが在米の家族や同胞から送金を受ける1000万家庭を潤すだけでなく、公共支出を賄うことになると指摘した。

  大統領はNYT紙を批判したのに続けて、過去の墨諸政権にとって同紙に載ることはステイタス上、重要だったし、同紙の論説の多くは墨政治家の同意を得て掲載されていた、と暴露した。

  また今年の墨民間企業の投資額は3000億ペソ(約136億ドル)で、400億ドルの送金額と比べ物にならないと述べた。送金は民間企業のコロナ禍による打撃を和らげた、とも語った。

  国内大中小計100万社強の私企業が社会保障制度に加入しており、私企業は雇用や投資を通じて国内経済の7割を支えている、とも指摘。送金のうち、270億ドルは、社会福祉に回されると述べた。

  一方、墨国立自治大学(UNAM)「開発研究計画」所属の研究者によると、メキシコの極貧層は2018年の2100万人から20年6月現在の3300万人に増えた。

    

 

  

 

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