ボリビア大統領選の開票停止、不正に懸念

   ボリビアで10月18日、大統領選挙が実施された。同日20時開票作業が始まったが、間もなく中央選管は「電脳集計が不具合のため」として開票を中止。最終公式結果は20日に発表する、と表明した。開票の不正操作が早くも懸念されている。

★非公式の出口調査で19日、ルイス・アルセ(MAS)が52・4%で「当選」。2位はカルロス・メサ(31・5%)、3位はルイス・カマチョ(14・1%)だった。この数字が実勢に近ければ、上位2位による決選はなくなることになる。ニコラース・マドゥーロVEN大統領は、早くもアルセに祝電を送った。

 有権者は730万人。立候補者は当初8人だったが今は5人。過半数得票ないし、40%得票で2位に10ポイント差をつける候補がない場合、上位得票者2人が11月29日に予定される決選に進出することになっているが、その可能性は依然残されている。併せて国会議員選挙も実施された。

 この選挙は、昨年11月、財界極右が軍と警察を買収して決行したクーデターによりエボ・モラレス大統領が追い落とされたのを受けた出直し選挙。政変で就任した非合憲女性暫定大統領ジャニーネ・アニェスも出馬していたが不人気で支持率が低迷、9月に立候補を取り下げた。

 モラレス前大統領は亡命先の隣国アルゼンチンから、ボリビア軍部に投票結果を尊重するよう呼び掛けている。

★本ブログ10月11日付のボリビア大統領選挙前触れ記事を参照されたい。

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