キューバが欧亜経済連合のオブザーバー国に

   キューバは9月24日、ユーラシア大陸にまたがる欧亜経済連合(EAEU、西語でUEEA)のオブザーバー国資格を獲得した。同連合は2015年に発足。ロシア、ベラルーシ、カザフスタン、キルギス、アルメニアの5カ国が加盟している。

  東西冷戦期の1972年、キューバはソ連圏の経済連合機構「経済相互援助会議」(コメコン)に加盟、社会主義経済の制度的建設を始めたが、コメコンは89年のベルリンの壁崩壊後、事実上消滅。その後、21世紀に入ってからロシアとの2国間協定を中心に旧ソ連東欧諸国との経済関係を続けてきた。

 UAEUへのオブザーバー参加は、旧ソ連圏との広域経済関係を確立する契機になる。モルドバもオブザーバー国。

 これまで数次に亘る露中首脳会談で、EAEUと中国の「一帯一路」政策の連携、EAEUと上海協力機構の連携が実現に向けて話し合われてきた。

 経済力が極めて弱いキューバは長期的には、露中両国に支えられながらユーラシア構想に参加してゆくことになる。

 キューバは地元ラ米では、新自由主義経路線に異議を唱える経済政治外交協力機関「米州ボリバリアーナ同盟」(ALBA)に加盟している。

 また欧州連合(EU)がコトヌー協定を結ぶ対象国である旧植民地諸国・地域であるACP(アフリカ・カリブ海・太平洋諸国)にも加盟しているが、同協定は結んでいない。

 

 


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