トランプ陣営がバイデンとラ米左翼結び付ける< 汚い運動>展開

 米大統領選挙を11月に控えたドナルド・トランプ大統領選対陣営は8月3日、ジョー・バイデン民主党候補と「ラ米左翼」指導者を結び付ける否定的情宣運動(ネガティヴキャンペーン)を開始した。ラテン系有権者の「バイデン離れ」を促すのが狙いだ。

 同陣営は30秒間のビデオ映像をTVで流した。故フィデル・カストロ玖元国家評議会議長(キューバ革命最高指導者)、故ウーゴ・チャベス前VEN大統領、ニコラース・マドゥーロ現VEN大統領、コロンビア野党指導者グスタボ・ペトロ前大統領候補の演説映像や肖像を出して、バイデンがいかにも近しい関係にあるような印象を与えようとしている。

 「バイデンは米国史上最も進歩的な大統領になりたがっている」という前置きの言葉もついている。

 またマイアミの玖系社会に住む亡命者・経済難民の中にいる女優らを動員し、「玖社会主義社会の生活がいかに苦しいか」を語らせ、「そのキューバにバイデンは近い」という宣伝も展開している。

 バイデンの意中にある副大統領候補として有力視されているアフリカ系女性政治家の一人、カレン・バス民主党連邦下院議員(加州選出)への攻撃も目立つ。バスが過去に何度も訪玖し、市民支援活動を続けたことや、2016年のフィデル・カストロ国葬に際し「最高司令官カストロの死は玖人民にとり大きな損失」と語ったことなどがやり玉に挙げらている。

 トランプは支持率でバイデンに7ポイント以上も差を付けられており、「汚い戦術」に出ている。

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