故ガルシア=マルケスの夫人メルセデス・バルチャが死去

  コロンビアのノーベル文学賞作家、故ガブリエル・ガルシア=マルケスの夫人メルセデス・バルチャ(87)が8月15日、墨都メキシコ市外延部の邸宅で死去した。

 2014年4月に死去した夫は愛称「ガボ」で親しまれたが、メルセデスは「ラ・ガバ」(ガボの女性系に冠詞LA)と呼ばれた。同志的夫婦仲、ガボの小説執筆に閃きを与えたことなどから、そう呼ばれたのだ。

 二人は1958年、コロンビア・カリブ沿岸の都市バランキージャで結婚。ガボは当時、新聞記者だった。長男ロドリーゴ(映画監督)と次男ゴンサロ(画家・版画家)が生まれる。

 ガボは1959年のキューバ革命後、創設された革命政権の通信社プレンサ・ラティーナの記者としてハバナ本社に一時勤務した。60年代末に墨都を拠点とし、出世作『シエン・アニョス・デ・ソレダー』(「百年の孤独」ないし「孤独の百年」)を書いた。

 これが世界中で大ベストセラーになり、82年にノーベル賞を獲得した。その前年、豪邸を構えた。その家で作家は87歳で死去したが、そこで亡くなった妻も享年87歳だった。

▼エボ・モラレスの姉死去

 ボリビアのエボ・モラレス前大統領(60)の姉エステル・モラレス(70)は8月16日、オルーロ市内の病院で死去した。死因はコロナ感染症。

 亜国に亡命しブエノスアイレスにいるエボは、見舞いに行けなかったが、葬儀にも行けず、「姉は母のような存在だった」とSNSで述べた。

 

 

 


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