ドミニカ共和国のルイス・アビナデル新大統領が就任
カリブ海のドミニカ共和国(RD、ラ・ドミニカ―ナ)で8月16日、新大統領ルイス・アビナデル(53)が 就任した。任期は4年。現代革命党(PRM)所属。
アビナデルはレバノン系で、エコノミストにして企業家。米国留学経験がある。副大統領はラケル・ペニャ(女性)。
コロナ疫病のため、就任式は規模を大きく縮小して催された。RDはコロナ感染者8万5000人で、カリブおよび中米地域で最多。死者は2300人で、同地域でグアテマラに次いで多い。
新大統領の重点政策は、コロナ対策と、コロナ禍で縮小を余儀なくされた経済の復調。アビナデル自身も選挙直前の6月に感染、2週間あまり選挙戦から離脱した。
就任式には、エスパニョーラ島を共有する隣国ハイチのジョヴネル・モイーズ、ホンジュラスのフアン・エルナンデス、ギネ・ビサウのウマロ・エムバローの3大統領、マイク・ポンぺオ米国務長官が出席。スペイン、グアテマラ、トルコの外相、セルビア労相も出席した。
ポンぺオの出席は、RDとの外交協調路線を維持するため。米政府は、新大統領がキューバやベネズエラに接近するのを警戒している。
アビナデルは7月5日の大統領選挙で得票率52%で当選した。ダニーロ・メディーナ前大統領の与党PLD(ドミニカ解放党)のゴンサロ・カスティージョ、PRSC(キリスト教社会改革党)の元大統領レオネル・フェルナンデスら5候補を破った。
新しい政権党PRMは、2014年にドミニカ革命党(PRD)から分離して発足。中道左翼、社民主義、進歩主義を標榜している。PRDは1939年結党の伝統政党。
前回16年の大統領選挙に初出馬したアビナデルはメディーナに敗れた。メディーナはコロナ禍を理由に、政敵アビナデル大統領の就任行事には一部を除き出席を避けた。
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