メキシコ市で「同性愛治療」禁止法が成立

 メキシコ首都メキシコ市の議会は7月24日、「同性愛者の<治療>」を禁止する新法を可決した。クラウディア・シェインバウム市長の署名と官報記載をもって発効する。

 また「LGBT治療」を施そうとする教会、医療従事者、心理学者らを禁錮2~5年および、社会奉仕労働50~100時間に処する罰則も承認された。

 法案は賛成49、反対9、棄権5で可決され、成立した。市会前にはLGBT団体の人々や支援者が駆け付け、新法成立を祝った。ある当事者は、「同性愛は病気ではないから治療対象ではない」と語った。

▼国際テキーラの日

 この7月24日は、メキシコが誇る竜舌蘭酒テキーラの国際的消費を讃える「国際テキーラの日」。コローナ禍の中、ハリスコ州都グアダラハーラ郊外にある中心的産地テキーラ市をはじめ関係各地で規模を縮小しての記念行事が催された。

 メキシコのテキーラ産業には7万家族が従事している。昨年19年には3億3000万リットルが生産され、新記録となった。製品の8割は米国に輸出される。日本を含む他の約70カ国にも輸出されている。コローナ禍の今年は生産が落ちる。

 メキシコでは、アルコール飲料の好まれる順位は、1位がセルべサ(ビール)で52%、テキーラは2位で26%。他はラム、ワイン、ウィスキーなど。テキーラより味がまろやかな竜舌蘭酒「メスカル」を好む者も少なくない。


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