スリナム国会が新大統領を選出

  南米北部大西洋岸のスリナム(旧蘭領ギアナ)の国会(定数51)は7月13日、チャンドゥリカペスサドゥ・サントゥクヒ氏(61)を新大統領に選出した。16日に就任する。同氏は5月25日実施の国会議員選挙で第1党となった野党・進歩改革党(VHP)の指導者。

 この国では1980年、軍曹集団が軍事クーデターでヘンク・アーロン大統領を追放。デジ・ボーターセ軍曹が軍事評議会議長に就任した。ボーターセは82年、クーデターの同志だったが政敵になっていた軍人ら15人を殺害し、権力を固めた。

 その後、2010年8月から大統領を2期務めてきた。だが5月の選挙で与党・民主国民党(PND)が敗北。国政を40年間牛耳ってきた実力者ボーターセの時代は終わった。

 ボーターセ(74)は、82年の政敵殺害事件、麻薬取引、腐敗などで内外から追及され、権勢は徐々に陰りつつあった。

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