ベネズエラ国会議員選挙は12月6日実施へ

  ベネズエラで7月13日、国会議員選挙の有権者登録が始まった。投開票は12月6日(日曜日)。登録は7月26日に締め切られる。

 ベネズエラの新しい国家選挙理事会(CNE=中央選挙管理委員会,計5人)は6月12日、インディラ・アルフォンソ判事を理事長に発足した。同理事長は最高裁副長官、最高裁選挙法廷長などを歴任してきた、チャベス派の法律家。

 CNEは6月末、国会議員選挙の投開票日を12月6日と決め、以下の諸点を発表した。定数を従来の167から277へと66%増やす。
 うち選挙区は133議席で、130人は記名投票で当選が決まり、残る3人は先住民族割り当て議席。他の144が議席は比例代表制。

 87政党・運動・団体が候補者を立てる。内訳は、全国は政党など28、地方は同52、人民・先住民族団体7。

 有権者登録に続いて8月10~19日に立候補者登録、その後、資格審査が15回にわたって実施される。10月11日には選挙予行演習、11月21日~12月5日が公式選挙運動期間。

 ★ニコラース・マドゥーロ大統領の政権は、穏健派諸野党と対話を重ねて上記の決定に至った。だがフアン・グアイドー現国会議長が所属する暴力的政変肯定路線の極右政党「人民意志」(VP)をはじめ、トランプ米政権を後ろ盾にして政権転覆を謀る右翼・保守の数党は選挙参加を拒み、最高裁選挙法廷の介入を招いている。

 11月3日実施の米大統領選挙で現職ドナルド・トランプ氏が敗れれば、グアイドーは虎の威を失った狐に成り下がるだろう。政権派は一気に勢いづく。

 

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